みなさん、こんにちは。forest styleの清水です。
例年と比べて早足で秋から冬へと移り変わりましたね。気候気圧の変動は、体調への影響が強くみられますが、いかがお過ごしですが?
インターネットで健康について調べていると面白い記事を見かけました。それは、体の痛みが出やすい部位をアンケートにまとめた記事でした。
1位 腰 2位 肩 3位 膝
という結果でした。私自身、肩関節が2位という事に驚きました。
しかし、整形外科の来院理由を調べると以下のようになっている事がわかりました
1位 肩 2位 腰 3位 膝
肩の痛みで、整形外科でよく聞くのは…
- 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
- 肩こり
特に①四十肩・五十肩は言われたよって方は多いのではないでしょうか?
この2つについて、私の経験を含めて書いていこうと思います。
- 四十肩・五十肩と肩こりの違いについて
肩についてチェック項目
1 夜寝ていて肩が痛む →YES ・ NO
2 首・肩周囲に張りがある → YES ・ NO
3 腕を上げると痛い → YES ・ NO
4 起きてから少しずつ楽になる → YES ・ NO
5 腰に手をまわすと痛い → YES ・ NO
6 夕方ごろに肩が重くなる → YES ・ NO
7 肩より上で手を使うと痛い → YES ・ NO
「奇数のYESが多い人は…肩関節周囲炎の可能性があります」
「偶数のYESが多い人は…肩こりの可能性があります」
特に、35歳以上で奇数のYESが多い方は肩関節周囲炎の可能性もしくは予備軍です。
10代〜20代の方では、体幹機能低下が起因して肩・首への影響が考えられます。
少し肩こりについて話していきましょう。
日本整形外科学会のホームページに記載されている内容だと
・首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴う
と書かれています。
首から肩の筋肉が筋疲労により固くなる
↓
肩・首・頭周囲の血流が低下する
↓
自律神経を乱してしまう
↓
肩周囲のハリ・気持ち悪い感じ・頭痛が出現する
という流れが考えられます。
次に、四十肩と五十肩について話していきます。
四十肩と五十肩の正式名称は『肩関節周囲炎』と言います。
余談ですが…
なぜ五十肩というのかというと、江戸時代の書物・俚言集覧(りげんしゅうらん)に、「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節痛む事あり、程過ぐれば薬せずして癒るものなり、俗にこれを五十腕(かいな)とも五十肩ともいう。 また長命病という」という一節から五十肩の由来はきていると言われます。
江戸時代から五十肩があるなんて驚きですよね。
本題に戻りましょう。肩関節周囲炎の症状といえば…
・夜間痛
なぜか夜寝ている時の痛みが強く、腕をどの位置にしても痛みが落ち着かない状態になります。
夜間痛は、睡眠を阻害するため日常生活や仕事に強く影響します。精神的・身体的にストレスを抱える事が多くなります。
・運動時痛
腕を上げる動作・捻る動作時に強く出現します。
例えば、洗濯物を干す動作・髪を結ぶ動作・ズボンを上げる動作・吊革を捕まる動作などに現れます。
2つの症状は、肩関節周囲炎の代表的に出現する症状となります。肩こりでは、夜間痛は出現しません。肩こりの場合は、頭痛やめまいといった症状が出現しやすいです。
・肩関節周囲炎は、どのような経過を辿るのか?
まず、肩関節周囲炎はどのぐらいで治るのかというと『12ヶ月〜36ヶ月』と年単位での治療期間を要します。
急性期(症状の始まり)
・鈍痛
・感覚異常(腕の違和感・首や肩周りの張り)
・疼痛増悪(鈍痛よりも強い痛みが頻繁に出現する)
・夜間痛
拘縮期(こうしゅく)
・疼痛緩和傾向
・肩の動く範囲が狭くなる
・凍結肩(フローズンショルダー)
回復期
運動療法による機能改善
急性期→拘縮期→回復期という経過をたどります。リハビリテーション又は運動療法は拘縮期から始まる事が多いです。
・肩関節周囲炎の原因って結局なに?
原因について調べると、様々な情報があり混乱しますよね。
『背中が原因って書いてある!あれ?こっちは…肩まわり』って何が正解かわからなくなりますよね。
肩関節周囲炎の厳密な原因については、不確かな部分が多く明確になっておらず、わからないという事です。
肩関節周囲炎を引き起こしてしまう要因
背中(胸背部)周囲の硬さ
↓
肩甲骨内側の筋肉の張りが強い
↓
肩関節周囲の筋肉を過剰に使用する
↓
血流が悪くなり筋肉の硬さが出現
↓
関節内の炎症が出現
原因ではなく、段階的な要因を経過し肩関節周囲炎を発症します。
〜最後に〜
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「私の肩の痛みは…肩こり?それとも四十肩・五十肩?」と少し自分自身の体へ興味を感じてもらえたら嬉しいです。
1つの違和感は、姿勢が原因なのか?使い方が悪いのか?メンタル的な事なのか?と多くの要因が考えられます。気になる事や、こういう症状がある時はどうなんだろうと疑問がある時はforest styleへ気軽にご相談ください。
皆さんが過ごす日々が、良き1日になることを願っています。