こんにちは
forest style 看護師 宮崎です。
4月にはいり、新しい環境、新しい人間関係がスタートした方も多いと思います。
慣れないことに戸惑い、落ち込んだり、気持ちが不安定になりやすいですよね。
春先は気候も不安定
自然界に生きている私たちも自然と同様、不安定になりやすい時期であると言えます。
突然ですが、質問です。
「あなたはよい睡眠がとれていますか?」
睡眠時間が短い
眠りが浅い
なかなか寝付けない
夜中に目が覚める
など、睡眠に関する悩みは多く聞かれますが、
実際に、睡眠が心身に及ぼす影響について、知っている方は少ないようです。
睡眠は生活習慣病、うつ病、認知症の発症にも関わってきます。
若い人も、それなりに年齢を重ねた人も
その先の未来、なるべく病気を遠ざけられる生活を送るために
毎日の睡眠を大切にしていただきたいと思います。
世界的にみても、
日本人は断トツの睡眠不足
厚生労働省が令和元年に実施した「国民栄養・健康調査」をみてみましょう。
睡眠についての調査結果は以下のようになっています。
1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高く、男性 32.7%、女性 36.2%である。
6時間未満の人の割合は、男性 37.5%、女性40.6%であり、
性・年齢階級別にみると、男性の30〜50歳代、女性の0〜50歳代では4割を超えている。
睡眠の質の状況について、男女ともに 20〜50歳代では「日中、眠気を感じた」
70 歳代女性では、「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った」と回答した人の割合が最も高かった。
睡眠の確保の妨げとなる点について、男女ともに 20 歳代では「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すること」、
30〜40歳代男性では「仕事」、30歳代女性では「育児」と回答した者の割合が最も高い。
出典:厚生労働省 令和1年(2019)「国民健康・栄養調査」
調査結果でわかるように、年代、性別に関係なく、睡眠に満足していない人がたくさんいます。
世界的にみても、日本人は断トツの睡眠不足民族なのです。
「睡眠負債」が心身に与える影響
毎日の睡眠不足が借金のように蓄積されていくことを
「睡眠負債」といいます。
睡眠不足が借金のように、毎日、積み重なっていくと
どんな影響があるのでしょうか?
①昼間の眠気、倦怠感、集中力の低下、ヒューマンエラーによるミス、事故の発生リスクが高まる
睡眠不足は仕事や学業、介護や育児などの社会生活に大きな影響を及ぼします。
②内臓脂肪の蓄積 生活習慣病の発症・悪化
睡眠不足は、内臓脂肪の蓄積を招くことが疫学的な研究から示されています。
睡眠不足が食欲を増加させるメカニズムとして、満腹ホルモンであるレプチンが減少し、
摂食ホルモンであるグレリンが増加して食欲が出るという、
太りやすいホルモン環境になることが知られています。
食事の嗜好も変化し、炭水化物や塩辛いものが食べたくなる。
また、睡眠不足になると疲れて身体活動量が低下
その結果、肥満が助長され、内臓脂肪が蓄積されてしまうのです。
そのほかに、
血圧の上昇を招いたり
糖尿病発症のリスクは良い睡眠をとっている人の1.5~2倍になるといわれています。
③睡眠負債は脳にも悪影響
うつ状態による活動性の低下
認知症になりやすい
など、睡眠不足は脳に大きなダメージを与えます。
国立精神・神経医療研究センターでの実験によると
「睡眠時間が一日4.5時間程度の睡眠不足が5日間続くと、脳の機能に悪影響が現れる」
ということが実証されています。
また、不安・混乱などが強まるなど
睡眠不足によりネガティブな情報に反応しやすくなるのです。
人生の1/3は睡眠に費やしている
長寿国家である日本
人生80年、90年といわれていますが
「睡眠」は長い人生において、1/3もの時間をしめています。
起きて活動している時間と同様に
寝ている時間、睡眠も
より質のよいものにすることが
健康に長生きする秘訣といえるのではないでしょうか?
質の高い睡眠習慣は
よりよい健康習慣につながる
forest styleは
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少しでも役立つ情報や活動をお届けいたします。