患者さんのお話

先日@yokoki_junpei さんの『介護3.0』を聞いてきた。


この本を読んで1人の患者さんを思い出した。
大宮から宇都宮を通り越して仙台まで行ってしまったことがある。

『今日は先生にお別れを言いにきました。、』

施設に入る為もう来れないと。
泣きながらそう話してくださったのは、84歳のA子さん。
本で人生を歩まれた方。腰と背中が痛いと植物療法に半年程通ってくれていた。いつも物語のようなお話をしてくださり、電車を乗り継いで乗り継いで来てくれる。

ある日、A子さんの予約がキャンセルになっていたので別の患者さんの予約を入れていて、A子さんがいつも通り来院され

『あれ?Aさん?◯日にお電話でキャンセルになっていたけど、ごめんなさい。、こちらの手違いかなぁ?。』

『◯日に?(手帳を見て)そうだ、。その日は息子夫婦とバトルだった、。先生、ごめんなさい、ごめんなさい、私の頭が狂ってるの!!私がバカだから、ごめんなさい。ごめんなさい。』
過剰に自分を攻め、謝るA子さん

『とんでもない、A子さん私はキャンセルになってたのとっても寂しかったから、A子さんに会えてとっても嬉しいの。しばらく待ってくれたら施術できるから待っててくれないかな?』

にっこり笑って、静かに本を読みながら待っててくださった。

その日を境に沢山お話をしてくださり。子供からお年寄りまで、本の読み聞かせや本に携わるお仕事をずっとされてきたこと。
『たっくさん働いたわー♥️』とハツラツと元気に話してくださる。
その一方で、
亡くなられた旦那さんの会社を継いだ息子さんご夫婦と、うまくいっていないこと。バトルとゆうほど、溝が深く『認知症なんだから!!病院いくぞ!』
とすぐ言われる。。と、嘆き悲しんでました。

A子さんはもしかしたら本当に認知症なのかもしれない。私は整形外科なので、主訴は腰痛絡みで、電カルにももちろん認知症とも書かれていない。

ご家族の方も本当の本当は、A子さんへはそんな言い方もしていないのかもしれない、。心配しているのかもしれない。

ただ、ただ、こーーんなに素敵な本との人生を過ごされてきたのに、なぜ?なぜ、??
人生最終章で、こんなにこんなに苦しまなければいけないのか?!

ただただ自分が無力で悲しかった。。。ただただ、🚅の中でA子さんに実は私が救われていて、。心底ありがとうと心の中で何度もありがとうと言った。

気づいたら仙台だった。。

植物療法に来れなくなってから、しばし文通をしていた。
便箋に美しい字と物語を読んでいるような表現、A子さんの頭の中そのものが書かれている。
スゴイ!!と、思った。。

『介護3.0』を知れてたら
A子さんどう過ごしていられたかなぁ、。と、。ふと思い出しました。

画像は責任ある立場で介護業界で頑張る患者さんへサイン入りでプレゼントしました😊感動して涙されてました。本当にそのくらい頑張ってる心身の方、(本当はたぶんダメ笑、組織の中で個人的なやり取りは?ま、怒られてもいいかな😊)

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#仙台まで行ったのは単なるスットコドッコイ