あの人の物語 〜元プロゴルファーに学ぶ 力学・マインドフルネスのお話〜
こんにちは、forest styleの森です。
今回は、力学・マインドフルネスに関係性が深い、元プロゴルファーの先生との物語です。
公私の脳の切り替えの為に、趣味を持ってもいい年頃なのでは?
と昨年5月よりゴルフを始めました。
forest styleの『休息のおてつだい』は
『気づく』という感覚要素
固有感覚 :身体の身体を動かす時に感じる運動感覚
内受容感覚:自律神経を含めた身体内部(内臓)知覚・感覚
外受容感覚:五感感覚
3感覚要素のご自身の気づきと、緩ませることで心身のニュートラルとなる状態を目指しています。
自分へのその答え合わせを実行したかったのも決め手の一つでした。
ただ、この時点で仕事の事を考えていますので、脳の切り替えにはなっておりませんね。笑。
ー技術者としての持論ー
基礎が一番大切
基礎を知らなければ、
応用や展開はない。
この情報社会によって
自己流でわざわざ遠回りしない為に、
まずは基礎基本をしっかり身につける為に、
レッスンプロの指導を半年受ける事にしました。
『力』
力はいらない。握らない。振らない。
身体の連動性が試されるスイングは、
足の踏み込み・身体の体幹・重心移動と身体の捻転
重力が地球上には存在しているので、
人の中心・軸をもとに、地に足の着いている
下から上へと作用することが自然なわけですが、
連動していない状態は、
そこだけの力でどうにか動作に繋げようとするため、
『力』ではなく『力み』が生じます。
これは不調への繋がりとも、とても大きな関係がありますね。
そこまではセラピストとして無論理解し、
プライドを掲げ、
いざレッスン開始!!
肩の力みまくり。握りまくり。振りまくり。
これがまた
笑っちゃうくらい全く、身体に反映いたしません。笑
先生からの一言
『なにか怖いですか?
クラブ飛んでいきそうで怖いとかありますか?』
『はい。非常に握力が弱いです。』
『私も、握力が弱いですよ。
ですがクラブは飛んでいかないから大丈夫。
むしろ飛んで行っちゃえーーー!!
くらいの気持ちで良いのです。
握力は関係ないです。』
すごい!!この先生!!
お見事のお見立て!!
我々もこうでなければいけないなと感動致しました。
ゴルフのスイングやスキルだけではなく、
『まず、そもそもなぜそうなるのか?』
の原因追求に感激致しました。
私の『力み』の、根源は、
『クラブを握りしめていないと、すっ飛んでいってしまいそうで、
怖い!!』
無意識で自分でも気にしていなかったのですが、
握力の弱さが一番最初の深層心理だったのです。
人より握力が弱いことを勝手に、
握っていなければ怖い!危ない!
と思い込んでいる。
必然的に握りしめる事は、
肩の力み、首の力み、食いしばり、目の瞬きの減少に繋がり、視野狭窄
へと陥ってしまう。
いわゆる緊張状態を自らわざわざ呼び起こし、
『力はいらない』
とは程遠い不自然な『力む状態』でスイングをしていました。
一見すると、身体的能力の問題と思いますが
漠然とした無意識は、
小さな心配や不安が潜み、
その精神的影響は連動性を見失ってしまうのです。
基礎中の基礎である
『ただ、クラブを振る』
たったそれだけの事ですら難しく、
ゴルフのスキル向上へとは進めないのです。
心身一如とはまさに、こういう場面でも出てくるのですね。
『力はいらない。』
運動能力とは別として、
子供の頃は無意識に身体が連動してくれて、
力の有無や運動神経など、一切考え無しに自然に身体が動いていた事と思います。
年齢と共に、柔軟性が低下し硬くなる事は否めないにしても、
子供の頃と明らかな違いとは
一番は先回りしている『意識』が『力み』へ
と繋がっているように感じます。
ただただ
当たるその一瞬に、
瞬間を自然に『力』を利用させてもらうという事だけ。
『意識』
ゴルフはメンタルスポーツと言われています。
ゴルフを習い、練習、実践を繰り返す事によって、
『意識』の使い方が様々な場面で、人それぞれであることに気づきました。
ラウンドに周ると
同じ場所で同じコースに立ち同じ視界でいても
人それぞれの、意識の向き方、集中の仕方が違うのです。
・カートが視界に入り気になりそっちへ飛んでしまう
・ボールを拭くと気分が変わる
・考えすぎると打ち方がわからなくなる
など、心のどこかで
飛ばそう。うまく打とう。スコアをあげたい。
これは、向上する為の大切な欲である。
欲を持つことは良いことのはずだけれど
欲に支配され過ぎてしまうと
ネガティブのスパイラルにまっしぐらとなってしまうのです。
『打つ前から結果は決まっている』
『そこにいかに早く気づく事で、勝敗が決まる。』
そう、先生は言う。
「プロとして良い成績を残している選手たちは
そこへの気づきが早く、その教育を若い時からしっかり受けています。
私はそれを知ることが、遅かった。
もっと早く知っていれば、
苦悩続きだったプロ試験の合格も、
現役時代もっと楽しめただろうし、成績を上げられたと思う。
ただ、その事を教えてくれた師匠には、今でもゴルフを教わってるの。」
幼少期から始めたゴルフ。
抜群のセンスやスキルの高さで周りの誰もが、プロへの道と期待されていた。
もちろんご本人もそう思っていた。
けれど、幾度となくプロ試験不合格という現実
『なぜ?どうして?何が悪い?どうすればいい?』
師匠と呼ぶ方と出会う前は
きっと先生は膨大な時間を練習に費やし
毎日、毎日、何年も、何年も、
苦しみながらゴルフと向き合っていたのだろうと、
お話ししてくださる何気ない言葉たちから垣間見られました。
先生にとって、きっとゴルフそのものが人生で、
先生はゴルフを通じてたくさんの人に色んなことを教えてくれ、
『気づかせてくれている』
それは技術だけでは無い。
『打つ前から結果は決まっている』
一打を、もしミスしても引きずらない。
頭から消して
“今“ に集中を持ってくる
いつも通りの自分に集中できていれば、
打っても打たなくても、
打つ前から結果は決まっている。
いかに自分のプレーが “今“ できるかという事。
まさに、マインドフルネスのお話でした。
私は、先生の指導を受けながら、forest styleの
『気づく』という感覚要素
固有感覚 :身体の身体を動かす時に感じる運動感覚
内受容感覚:自律神経を含めた身体内部(内臓)知覚・感覚
外受容感覚:五感感覚
との答え合わせをずっとしていました。
誰もそんな事考えながら、
ゴルフレッスン受けている方はいらっしゃらないと思いますが、笑
先生からのお褒めのお言葉は
『生徒の中で一番の出世頭』 笑
私は、
先生の指導を素直に聞き入れられた理由として、
苦しみ抜いたゴルフ人生の不遇の時代があったからこそと感じました。
人の原因や癖を見抜いて安心や適した形へと導くことは決して容易な事ではありません。
スキルを押し付ける事もなくどうしたら理解し納得できるかを伝えてくださってました。
『私は、そんな先生にゴルフ教わる事ができてとても有難いし、
先生のおかげでゴルフがとても楽しいよ。』
静かに安堵された表情が印象的でした。
思い通りにいかず、
苦しんで向き合った分の
先生の “今“ は
まさに、ゴルフの楽しさを伝える人なのだと思います。
先生のゴルフ人生の物語。感謝でいっぱいです。
これからもまた、well~beingでありますように。